炭火焼きは人生最大の娯楽。コードネームは焼き鳥のタレ

色々な事に関する豆知識を提供。七味唐辛子を添えて。

「結婚をすると幸せになるのか?」を紐解く (後編)

みなさんは開店予定の『寿司シンギュラリティ』という寿司屋をご存知でしょうか。いままでに無い、まったく新しいタイプの寿司屋で、寿司は3Dプリンターで作られるそうです。f:id:Onizou:20211130140739j:image

ネタをフリーズドライで粉状にしたものを使うので色々な形を実現できるんだとか。姫路城を型どった物は「イカです。」と説明がない限り、もはや寿司かどうかもよくわかりません。たぶん、オレンジのトゲトゲはウニでしょうか。他は何となくわかります。

 

この寿司屋は顧客の健康状態を完全に把握した上で寿司を提供するシステムであるため、完全予約制。入店前に送られてくる健康診断キットで自分の状態を計測し、結果を持って入店という流れ。そこで寿司屋の大将こと『3Dプリンター』が、「あー、こいつビタミン足りてねーなぁ。。。よしっ!!」と粋な計らいで、ネタのなかに必要なサプリを混ぜるという仕組み。

 

うわぁ、、、。なんか引くわぁ。。。

 

f:id:Onizou:20211130142122j:image

出来上がった寿司に、人間の板前さんが醤油を塗って寿司が目の前に運ばれます。ってか、そこは人間がやるのか、、、。料金は健康診断キットの件もあり、初回は1食10万円。

 

どうも、こんにちは。世も末。オニゾウです。

 

さて、「結婚をすると幸せになるのか?」の後編です。幸せについて考える場合、大抵の場合はボタンの掛け違いのような現象が起こってしまいます。考えの根底が間違っているため、自分が本気で目指している幸福の大半がマボロシなのです。

 

結婚がまさにそれ。「結婚をすると幸せになるのか?」の答えは「一時的には幸せになる。」です。正直、辛い事の方が多いです。

 

このような答えが見えずらい問いを立てる際は、世の中の真実をしっかりと見据える必要があります。2500年以上も前に、若くして世の中の真実がすべて理解できた天才がインドにいました。名前はシッダールタ。一国の王子であった彼は、生活の全てを捨てて修行した後に、目覚めた人『ブッダ』になります。あの『お釈迦様』です。彼の智慧を借りて、今回は幸せについて紐解いていきます。

 

ブッダが見つけた、4つの真実『四法印

  1. 世の中の全ての事は留まることなく移ろって行く。
  2. 圧倒的な自分自身は存在しない。
  3. 世の中の全ては苦で成りたっており、安定した物など存在しない。
  4. 煩悩が消え去った境地こそが至福である。

 

今日は、この3つめの「一切皆苦(いっさいかいく)」と呼ばれる真実の視点から見ていきます。

 

人間は、もともと存在した苦しみが減少した時に脳ミソが擬似的な幸福感を感じます。これがよくある「幸せ」の正体。『今の苦しみから逃れるために、別の何かを求める。』実は、この時に求めている物は「別の苦しみ」なのです。

 

冬にお風呂に浸かる時を考えてみましょう。「寒さ」という苦しみから逃れる為に「熱めのお湯」に入ると幸せですよね。しかし、しばらくすればノボせてしまう為、心地よかったはずのお湯から出ようとします。その際、寒かったはずの外気で「あーーー涼しい!」と思ってるわけです。

 

結婚も例外なくこの真実に当てはまります。「孤独」という苦しみを抜けた先に「結婚」という目標を達成すれば、孤独の苦しみからは逃れる事が出来て一時的な幸せを得ることができるでしょう。その幸せに慣れてしまうと、人によっては別の刺激を求めるようになるのです。無論、その刺激も新たな苦しみです。

 

そして、厄介な事がここで問題になります。それは、苦しみがない状態こそが本来の幸福のはずなのに、人はなかなかそれを幸福とは認識しない事です。今まで、感じていた擬似的な幸せの元となる苦しみが存在しないからです。これが、人間が永続的な幸せを手に入れられない仕組。

 

結婚生活はどこか修行のような大変さがあります。しかし、苦しさの向こうに今までにない幸福感が待っている事は確かです。人間的な成長を見据えての結婚も1つの理由ではないかと思います。「成長を実感できた時」。これも1つの幸せですから。

 

昔は、結婚というものはハナから辛いものだと覚悟していた。

今みたいに夢なんか抱いていなかった。

花嫁は泣きながら嫁に行ったんです。

だから僅かな幸せを喜べた。

つまりマイナスから始まっていたのでちょっとしたプラスがすべて幸せになり、結婚も上手く行っていたんです。

美輪明宏

 

今日は、美輪先生の言葉を最後にお別れです。

 

じゃーまたの!